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重箱の隅

ネットの片隅で俺がこそこそと需要があるかどうかわからない物を書いていくブログです。
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【紹介】Kindle芳文社コミック50%OFFセールが来たので、オススメ作品を貼っておく

あと3日しかないセールですが、とりあえずまとめました。

Amazon商品の埋め込みができないので非常にわかりづらいです。
せっかく紹介しといて申し訳ありません。

あと、自分の読書遍歴上、まんがタイムKRコミックスより
まんがタイムコミックスの割合が高めになってます。それもご容赦ください。


あらためて見ると、やっぱり百合多いな……

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[ 2018/09/15 13:48 ] 4コマ | TB(0) | CM(0)

杜夢(惑星P)の買ったりできるアレコレ

杜夢(惑星P)が有料で作品を配信しているサイトをまとめました。
それぞれのサイトで、音楽や絵が買えたりするはずです。
(イラスト系コンテンツはR-18指定の作品を含むので注意してください!)


■音楽系
[Bandcamp] https://wakuseip.bandcamp.com/

■イラスト系
[BOOTH](R-18含む)https://jubakonosumi.booth.pm/
[Fantia](R-18含む) https://fantia.jp/fanclubs/5000

[ 2018/04/04 23:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

『君は、スロウスタート7話を見たか』

 先日放送され、Webでの配信も始まった『スロウスタート 7話』があまりにも衝撃的な回だったので、その衝撃と考察をここに書いておきます。とにかく、とにかく凄い回だったよ7話……


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 まずは前情報です。『スロウスタート』の主人公は、やむやまれぬ事情で一年浪人してしまった高校一年生・花名。彼女は入学以来そのことを周りに明かせず悩みますが、暖かい仲間たちと交流していく中で一年かけて築き上げてしまった心の壁をゆっくりと解きほぐしていく、という物語です。こう書くと重い作品かと思われそうですが、原作は割とギャグやコメディ要素も強く、アニメもその部分も非常に尊重した明るい作りとなっています。

 また、アニメ版『スロウスタート』は、原作のエピソードをかなりシャッフルし新たに再構成して作られています。シナリオ会議には原作者の篤見唯子先生が毎回参加し、各キャラクターの裏設定や今後の展開も踏まえてシナリオが作られたとのこと。つまり、アニメ版は後のエピソードを踏まえた上で、初期のエピソードも新たな意味を持つものとして描かれ直しているのです。いわば、『新約・スロウスタート』とも言えるかもしれません。それを踏まえた上で次を読み進めてください。


『スロウスタート step7 ぐるぐるのてくび』

■前半戦
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 まず、7話のアバンは、栄依子が青色の染料のようなものが入った小瓶をどこかの店で手に取るシーンから始まります。ここの内容に関しては、後から自ずと判明するので説明は省略します。

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 OPが明けると、まずは栄依子が誕生日プレゼントとしてクラスメイト全員からヘアピンをもらうシーン。このシーンでは、花名とたまての後ろで、冠が単独で数回映されます。この後の展開を見るとこの冠の表情もいろいろと意味がありそうですね。もしくは、下校時のたまてとの会話の「栄依子が人気なのは嬉しい」がそのまま表れた顔なのかもしれません。

 次いで、教室に入って来た榎並先生と栄依子との「攻×攻」のやりとり。この辺も榎並先生が舐めるように栄依子に顔を近づけるシーンや、榎並先生からもらったクリップで栄依子がハートを作るシーンなどなど、非常に魅力的なシーンが満載なのですが……後の展開で語りたいことが多いので、ここの言及もやむなく飛ばします。ごめんなさい!!

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 次に、栄依子が榎並先生のようなタイプが好きだと語るシーン。他の3人の知らないところで栄依子と榎並の交流が何度もあったとわかる、意外性のある展開になっていますね。しかし、これを栄依子の頭の下で聴いていた冠は何を考えてたのでしょうか…… そして、トイレで栄依子が開いたポーチの中に、先ほどもらったクリップがあることから、榎並との交流の中で栄依子に何かしらの感情が育まれていたことが明示的に描かれます。

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 さて、次にくるのはトイレから出た栄依子に、冠が誕生日プレゼントを渡すシーン。プレゼントを差し出された後、「このタイミングで?」「あえて」というやりとりを交わします。ここで栄依子は頭を差し出しますが、冠は栄依子の小指に手作りの指輪を嵌めます。注目してほしいのは、冠が栄依子に指輪を渡してから流れる『BGM』です。ここで流れるBGMは、明るくもなければ暗くもない、曖昧なコードを持続音で鳴らした曲です。なぜここで明るくも暗くもないBGMが選ばれたでしょうか?

 その理由を考えると、一つには冠の行動が「隠し事」「抜け駆け」であることが挙げられそうです。ここで栄依子は察してると思うのですが、冠は花名とたまてのいる教室を避けてプレゼントを渡して来たのですから、おそらく指輪のことはクラスメイトはおろか2人にすらも内緒なはずです。また、冠が隠れて来た理由には、本人の言うようにヘアピンじゃなかったことを隠すためだけ、ということもあるでしょうし、もしくは花名たちの前で渡すのが恥ずかしかったからなどさまざまな可能性が考えられます。が、いずれにせよそれが隠し事であることには変わりありません。

 2人だけの甘美なひと時でありながら、クラスメイトへの後ろめたさもあるという複雑な感情。その状況で流れるこの音楽は、いつもの能天気ではない張り詰めた空気のようなものを感じます。

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 さらに、もう一つの理由には、冠が栄依子に対して強烈な依存心を持つも、一方で栄依子がどれだけ冠のことを思っているか視聴者にも分からないという、2人の「アンバランス」な関係性が要因としてある気がします。小学時代の数日間の思い出だけで栄依子のことを追ってきた、一種狂気的ですらある冠の感情。2人の関係性が単純な双方向でないことに注目し、なおかつ後半の怒涛の展開を見ると、この「アンバランス」さがこのシーンでただ明るい音楽を流せない理由になっていると思うのです。

 余談ですが、このBGMは次のシーンの圧倒的不安定な主人公・花名と先生の会話パートへ若干重なる形で繋がります。このスムーズな場面の繋がりも、もしかしたら「隠し事をしているのは花名だけではない」ということを暗喩しているのかもしれません。

 さらに余談ですが、この回の前半は天候が悪いという設定であり、特に栄依子がトイレから出てきたシーンの背景が他の回に比べてややトーンを落とした色彩になってます。この辺りの色彩は、むしろ後半の演出と整合性を持たせるために役立っているとも見えますね。

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 次に、4人そろって下校するシーン。たまてが「クラス全員プレゼントがヘアピンだなんて」「クラス全員の心が一つになるなんて奇跡ですよ!」と嬉しそうに大声で喋ります。これが本当に偶然かは分かりませんが、まあコメディ作品なのでそういうこともあるでしょう。それよりも、みなさんお気づきでしょうか。クラスの心が一つになってません。冠が指輪を渡したからです。

 そして、さらに注目してほしいのがその後の冠と栄依子。冠は普段と変わらない様子でたまてのボケに乗っかり、同時に栄依子も何も言わずスルーします。たまてが指輪のことを知っていれば嫌味になってしまうので、たまてと花名は本当に指輪のことを知りません。もし、栄依子がトイレの前で「冠が指輪のことを誰に明かしているのか」を測りかねていたとしても、この冠の無言の反応を見た瞬間に「2人にも内緒」であることを察せるので、土壇場で反応を合わせた可能性もあります。いずれにせよ、ここで2人は言葉にせずとも指輪のことを秘密にしています。

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 その次のシーンでは、たまてが冠に「モテにもほどがありますよこの人は?」と聞き、冠は「栄依子がみんなに好かれてるのは嬉しい」と寛大に答えます。が、このとき冠は明らかに目を逸らしています。この少し自信なさげな反応には「たまてにある程度本心を見透かされており、それを分かった上で本心を隠そうとする」といった意味や、「実際たまての言葉が図星であり、若干の焦りがあることをごまかそうとしている」といった意味が含まれている気がします。また、冠の寛大な返答は、この時クラスメイトから抜け駆けした直後であるがゆえに、たまての言うような精神的な余裕があったのかもしれません。

 日常系のギャグをいつも通り描くと同時に、しれっと女性同士の秘密の共有が描かれてしまったこのシーン。これだけでも非常に濃いのですが、栄依子が右手で犬を作り「わん」と言ってから、問題の後半戦が始まります……

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■怒涛の後半戦

 後半の演出は、これまでのスロウスタートとは打って変わってリアリスティックで異質なものです。BGMは限界まで削り、わずかな環境音がうっすらと流れる程度。画面の構図や色彩もこれまでと変わり、本当にここだけ別のアニメが始まったかのような錯覚に陥ります。尺の長さで言っても、AパートBパートの合計時間は20分26秒で、榎並の部屋のパートは8分27秒間。EDに入るまでを含めると、後半だけで13分11秒も費やしているという恐ろしい分量です

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 ナタリーのインタビューいわく、この演出は「原作でも栄依子と榎並先生の回だけ異質な雰囲気になっている」ことを再現したかったゆえに生まれたものとのこと。視聴者は、これまで花名たちと同じようにほんわかした日常を眺めていた中で、突如として栄依子と榎並先生の普段見せないベールに覆われた一面を見てしまいます。この衝撃は、過去にドタバタのギャグをしっかりと描いていればいるほど鮮明に映るはずです。実際、知り合いも視聴後に「何かいけないものを見ているような気になってしまった」と言ってました……

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 個々の演出を見ていくと、まずは目を覚ました榎並先生の気だるげな姿と、彼女の視点で描かれる栄依子の姿。栄依子の両手は布でグルグルに縛られています。扇情的ですね。さらに、頭を抱えた榎並を部屋の端から映したカットでは、カメラを固定したまま長尺で栄依子がトイレから帰ってくるまでが描かれます。この空気感は凄いですね。

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 回想シーンでは、夜の街でベロンベロンに酔っぱらった榎並と彼女を介抱する榎並の友人を栄依子が見つけます。友人に変わって彼女を家まで送ることになった栄依子。(あっ、栄依子が夜の街をうろついていた理由は篤見先生が明かしています。彼女の母親が経営する後述の雑貨店がすぐ近くにあったんですね) その後、2人が榎並の家に帰宅、ここではわざわざ玄関が閉まる瞬間を別カットで入れたりと、また途轍もないいかがわしさ。ここまで露骨すぎるともはやギャグですよね。

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 そして、次の栄依子が榎並をソファーに寝かそうとして床に倒れ込むシーン。栄依子は榎並に覆いかぶさってしまい、榎並の体に付いてしまった手を慌てて引っ込めます。慌てて引っ込めるの……ですが、榎並が拒絶しないとわかると、今度は逆に顔をやや胸に埋めます。この反応は、榎並の相変わらずな姿に安堵したのか、逆に残念に思ったのか。はたまた、常に榎並先生を攻略しようとしている栄依子ですから、拒絶しないのを良いことに反射的に触っておこうと思ったのかも……?

 その後の、栄依子がバッグを拾って座り直すカットや、泥酔した榎並がわけの分からない返答をしたりするシーンも良いですね。普段からよく動くスロスタですが、ここでもその良さを発揮しています。栄依子はここで榎並を攻略する……というか、本心を聞き出そうといろいろ話しかけますが、榎並は泥酔していてもなおデレを見せません。

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 ここで少し話を変えて、画面の構図の話。いつものスロウスタートでは4コマ漫画を意識したカメラ真横固定の構図を主軸にしていますが、このパートだけは部屋を斜めに見下ろしたり、テーブルの下から見上げたりとかなり立体的な構図に変わっています。アニメイトのインタビューいわく、橋本監督はきららアニメではレイアウトでパースをあまりつけないようにしているそうですが、このパートだけは意図的にパースを強調して描いています。

 さらに、2人が目を覚ました部屋は朝日の光と部屋の影の陰影で、ややぼやけたような色彩になっています。同じく監督のインタビューによれば、このアニメでは花名のバックグラウンドによって全体の印象が暗くなりすぎないように、背景や色彩設計を明るめに設定しているそうです。が、これについてもこのパートは現実的な色でまとめてあります。

 あと、BGMの無い所で鳴っている空調のような環境音ですが、結構細かく音量調整されています。先生が目を覚ました朝はやや大きめに鳴っていますが、回想シーンで帰ってきた夜中は小さめに、回想が終わると明らかに大きくなっていたりと、わりかし露骨に環境音に気づきやすくなるよう調整されています。細かい空気感の作り方が聴けますね。

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 さて、2人が目を覚ましてから、榎並は「お前、無断外泊してないか?」と気づきますが、栄依子は「友達のお宅に泊めてもらうと連絡入れてあります」と答えます。榎並はお前やっぱり縄ほどけてたんじゃねえかとツッコみますが、この演出だと家に電話したことが嘘みたいにも見えちゃいますね。というか、自分でほどけてたとしても、栄依子は昨日の夜縛られた時と自分で腕を結び直した時に何を考えてたのか……とか考えるといろいろと妄想が膨らみます。

 その後、シャワーを浴びる榎並は栄依子に「家探しとかするなよ」と命じます。別にここで栄依子はその言葉に従う必要はないのですが、栄依子はクソ正直にコーヒーメーカーを見つめて待っています。このカットも視聴者が栄依子が何を考えているのか、じっくり想像を膨らませてもらえるよう長尺をとってますね。テレビアニメの30分という枠をギリギリまで使って空気感を表現しています。ここもBGMは一切なし。

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 榎並がシャワーから戻ってきてコーヒーを飲んだあと、栄依子は一度家に帰って着替えてから登校すると言います。ここ素肌の上にシャツ一枚の榎並先生がエロい。そして、栄依子は日直なので花名と早めに登校しなきゃいけないことを伝え、自分はシャワーを浴びるとギリギリかな……と続けます。

 このあたり、栄依子が素なのか、もうワンアクションかけようとしたのか分かりません。映像を見てると、栄依子は榎並が返した「真面目だなぁお前ら、まあこっちとしちゃ有難い限りだが」という言葉に若干不満そうにも見えますが…… 自分としては、榎並を介抱したことでこの日の優位合戦が勝ち確だと思ってしまったゆえに素が出てしまった説を推します。まあ、その後の榎並先生の行動で一気に形勢逆転してしまうのですが……

 榎並の行動により、栄依子はこれまでの喋りと比べて明らかにそそくさとした様子で榎並の家を出ていきます。椅子から降りて踏み出した足が朝日に照らされるカットも良いですね。見ているこっちまで足にじんわりと日光の熱を感じてしまう気さえします。

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 そして、場面が学校に戻りようやくBGMらしいBGMが流れます。あー、8分間緊張した。ようやくいつも通りのスロウスタートが始まる…………と思いきや。栄依子は榎並の胸に光るネックレスに気づき、またBGMが止まります。安心させてくれ…… 榎並はそれを「昨日買った」と言いますが、このネックレスには秘密があり前半のヘアピンの話へと繋がります。

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 その場に居合わせた花名は、先生と話していた時に何かあったのでは……とその後の廊下で栄依子に声を掛けます。ここ、地味なんですけど、秘密を持ってしまったことで他人に心の壁を築いてしまった花名が、自分から他人に秘密を打ち明けてほしいと投げかける何気に勇気あるシーンですよね。この行動、前半の先生との会話が後押しになってるのかもしれないですね。

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 栄依子は花名を自分の秘密の場所に誘い、自分が自作のアクセサリーを母の雑貨店で売っていること、そのことを誰にも話していないこと、そして榎並が付けていたネックレスが自分の作ったものだったことを明かします。ここで花名に秘密を明かした理由は、もしかすると前半の花名とたまてが栄依子を拝むシーンで、花名が「自分のことよりも本人の幸せを願う」という行為をしていたからかもしれません。こういった地道な好感度上げがイベントスチルの回収に繋がっていくわけですよ。

 ここで驚くべきことは、栄依子からでた「アクセサリー作ってること人に言ったの初めてなの」という言葉。これには花名も驚いているのですが、視聴者はさらに「冠にも言っていない」ということに驚くことになります。冠は栄依子を追って進路まで変えてしまったほどですが、一方の栄依子にとって冠はあくまでも高校に入ってから再開した旧友であり、「なんでも打ち明ける」といった心を開ききった間柄ではないと見ることができます。

 前半では冠が一人指輪を渡したことで下校時に精神的余裕を見せていましたが、後半では栄依子と榎並先生との濃密な関係が描かれ、さらには冠と栄依子との「アンバランス」な関係性も描かれてしまうという、冠にとっては一種残酷な展開が描かれてしまいました。ここまで見てから振り返ると、指輪を渡すシーンで明るい音楽がかけられるわけがない、と思えてしまうんです。

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 また、花名にとって他人から秘密を打ち明けられるというのは特別な意味を持ちます。前半では冠と栄依子の「秘密」が描かれ、また後半では栄依子のアクセサリー作りという「秘密」が描かれました。そして、アクセサリー作りについては花名に打ち明けられ、花名は「自分もいつか秘密を打ち明けられるだろうか」と考えます。この、「他人の知らない一面を少しづつ知っていく」という要素は、アニメ版スロウスタートにおいて重要な要素として描かれているような気がしますが、それについてはまた機会があれば書きたいです。それにしても、栄依子、冠、榎並の3人をメインに描きながら、花名の成長もしっかり描くという見事な構成ですね。

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 日常系アニメの中に突如現れた、圧倒的にリアリスティックな百合描写。そして、微妙なすれ違いや「アンバランス」な関係性。そんなものを、コメディ作品の中ででここまで描いていいのか! なんちゅうもんを見せてくれたんや橋本監督は……! という感想しか出てこない、ほんとに恐ろしい回だったよ7話は…… このエピソードは監督や制作陣、そして篤見先生による「『スロウスタート』はここまで見せられる作品である」という熱い意思が込められたエピソードだと感じました。

 なお、スロウスタート7話は現在GYAO、ニコニコ動画などで無料配信期間中です。是非、是非視聴してください!

ニコニコ動画(2月27日まで無料配信)

GYAO(2月27日まで無料配信)


[ 2018/02/23 13:15 ] アニメ | TB(0) | CM(0)

4コマオブザイヤー2017に投票しました(コメントつき)

今年は(も)、情けないことにあまり4コマを買ってなかったので、だいぶ偏ってますが……。コメントを長々と書いてしまったので、ちょっと改稿してこっちにも載せます。


<新刊部門>

『ざしきわらしと僕 / 西岡さち』

 家庭の事情で祖母・トミ江の家へ越してきたショタ・裕貴とその家に住みついていた座敷童を中心に、従姉の希ちゃん、同級生の理緒ちゃんといった「全員かわいらしい(ここ重要)」日常をつづった作品。キャラクターの吐息が聞こえそうなほどの接写と、そこから舐めるように遠景を描いた構図が印象的で、「子供がリアルタイムに感じた田舎風景」を追体験できるような作品になっています。2015年連載開始だから、長かった……単行本出ないかと思ってた……。11月に2巻も出ましたが、今回は新刊部門で投票。あと、ニコニコ静画で今なら10話まで無料で見れるよ! 読め、そして買え!
■ニコニコ静画:http://seiga.nicovideo.jp/comic/26220


『センセイのジジョウ / 楠見らんま』

 「女性2人の同棲」が好きな人は読んでください(直球)。駆け出しの漫画家「奈々」と、教授を目指す大学講師「千秋」の元同級生で異なる「センセイ」である2人が、ひょんなことから同居を始めるという物語。もし百合作品なら2人は最初から両想いに描かれそうだし、一般向けなら2人の恋愛感情は秘匿にされそうですが、この作品は片方が「恋愛に無自覚」で、片方は「同性に恋をしている」ことが完全に名言されているという、いわば「半百合作品」として描かれています。

 仕事で成長していく2人を描きながら、この状況でのみ描ける美味しい百合シチュエーションをたくさん描いた良作、でした……。残念ながら今年11月に完結。ですが、12月のコミティアでセルフ同人誌『センセイのジジョウ if』が頒布され、自分もなんとか手に入れて読んだのですが、まさに「こ…これだよ、俺たちが求めているものは!」 いや、こうなるとギャグとして続けられなくなってしまうかもしれないけど…… いや、意外とこういう百合4コマもアリなのでは……? とにかく、完結が非常にもったいない! 2巻は2018年の頭に「電子書籍でのみ」出ます。物理版が出ないのも重ねて非常にもったいない!!


『しょーがくせいのあたまのなか / 石見翔子』

 『かなめも』の石見先生が、次回作として2014年に連載開始した作品。こちらも出るまで相当長かった……。男も女も入り乱れて小学生が大量に出る、というか「ほとんど小学生しか出ない」という振り切った方向に舵を切ったこの作品は、現行のきらら誌の中でもやや異色のフェティッシュな作品となりました。作品の傾向としてはピリリと辛いシニカルなギャグ満載なのですが、これらはむしろ「子供を子供らしく書かない」という点で、「子供について真摯に考えている結果」だと思うのです。なぜなら、子供から見た同級生は大人びた奴からガキくさい奴までいて、それは大人の形成する社会と何も変わらないからです。小学生の中で誰が頼りになって、誰が守るべき相手なのか、おまえも、しょーがくせいのあたまのなかをのぞいてみろ。
■ニコニコ静画:http://seiga.nicovideo.jp/comic/25463


『小林さんちのメイドラゴン カンナの日常 / 漫画:木村光博 原作:クール教信者』

 アニメのカンナと才川が可愛かったので衝動的に買いました。スピンオフ4コマ作品ってゲーム系以外あまり読んだことなかったのですが、もともと日常を描いた作品だけあってか本家と地続きな作品として楽しめました。カンナは人間と比べると子供ではないのですが、才川やクラスのみんなと過ごす日々を彼女の目を通して見ると、仲間である「子供たち」に対する愛情や、トールや小林といった周りの「大人たち」への信頼感が見てとれます。僕もこんな子供に頼られる大人になりたい……。ニコニコ静画で絶賛連載中です。
■ニコニコ静画:http://seiga.nicovideo.jp/comic/24639


『新婚のいろはさん / ÖYSTER』

 結婚せずとも幸せになれるこの時代。一部では「甘い結婚生活」など幻想とも言われる昨今で、こんなド直球に「甘い結婚生活」を描いた作品もなかなか無いと思うんですよ。相手の気持ちを分かっていながら反応に期待したり、逆に意外な面に気付いたりって新婚ならではの新鮮味だと思うのですが、この2人は目の付け所が人とかなり違うのでずっとこんな関係を続けてくような気がします。幻想と言いたければ言え。たとえ幻想でも、その幻想が新しい何かを生み出すならいいじゃないか。今ならニコニコ静画で1巻の一部が読めます。
■ニコニコ静画:http://seiga.nicovideo.jp/comic/29456


<既刊部門>

『ギャルとオタクはわかりあえない。 (2) / 河合朗』

 「普通のギャルと、推しアイドルとの百合」という題材で、限りなく理想に近いものを提供してくれる非常に徳が高くありがた~い作品。尊い。推し一直線の早乙女はもちろん音無に一途なのですが、音無も「嫉妬深いアイドル」で本心では早乙女を独占したいと思うほど一直線なんですよね。そこで、早乙女の周りに新たな人脈が増えていくと、横柄だった音無の心も揺れ始めて……という2巻。いやあ、早乙女さんは周りに人が増えても、その人たちを見てなおさら音無さんへの愛が深まるタイプの人だと思いますよ! 本質的には相思相愛だけど、お互いに一途のタイプが違う不器用な2人なんです。
■コミックウォーカー:https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_MF06000027010000_68/


『ゆゆ式 (9) / 三上小又』

 たくさんの人に愛され続けて、第9巻。前巻と比べると、おかちーとふみおを巡る関係性にだいぶ大胆な変化が起きてる気がします。以前のゆずこたち3人に対するおかちー・ふみおの関係は、おかちーは3人に「突然話しかけられる人」であり、ふみおは「突然話しかけてくる人」といった役割が多かったです。しかし、9巻はおかちーがかなり能動的に話しかけてくるようになっており、逆にふみおは3人から意外なアプローチを受けることが増えてました。特にp.26は、おかちーとふみおの優位性がついに逆転した瞬間であり、この辺りから「ふみおがイニチアチブを取られたらどうなるか(=意外とかわいい)」という面もよく描かれるようになった気がします。しかし、おかちー・ふみおの2人でこんな新たな一面が描けるほどに蓄積された、ゆゆ式の長い歴史を感じますね。


『まちカドまぞく (3) / 伊藤いづも』

 芳文社がキャラットでコツコツと作り上げている大砲。大きな謎を追い求める中で小さな謎が現れ、それを解決すると新たな情報が手に入り、次のステップに進む、というストーリー物の王道をキチンと守っている作品。ストーリーを重視した4コマってどうしても1本1本のオチが弱くなりがちなんですが、この作品はどのオチもキチンと面白いから困る。こういう作品がもっとあって欲しいと思う反面、「絶対作るの難しいよ……」とも思ってしまう。ストーリー重視だったはずの『きららミラク』も休刊しちゃったしなぁ……


『キルミーベイベー (9) / カヅホ』

 たくさんの人に愛されて、こちらも第9巻。お笑いバイオレンスさは全く変わらず、今巻は幽体離脱回とか、ちょっと危なげなネタも増えた気がします。(以前が危なくなかったのかというとそうでもないけど) 9巻もやすなとソーニャの対決がメインとなっていますが、スポーツやゲームもそうなんですけど、やっぱり人が対決してるのを横から見るのって楽しいんですよね。それにしても、『カガクチョップ』も定期連載しながらこれだけ安定して面白いギャグを書けるというのは、どんな才能してるんでしょうかねこの人は。


『宇宙ファラオ☆パトラちゃん (2) / ユキヲ』

 まずは、ユキヲ先生『邪神ちゃんドロップキック』アニメ化おめでとうございます。こちらは「パトラ」ちゃんです。「パトラ子」じゃありません。ユキヲ先生は自身の書くキャラの性格をたびたび「万人受けしない」と語っていて、『パトラちゃん』はそういった点をなるべく一般向けに寄せた作品らしいです。ですが、2巻に入ってから地球人姉妹の姉「のあ」の性格が豹変したり、火星の王女で正義を愛する「アレス」が登場したり、「のあ」の妹「れあ」とパトラちゃんの心が通じ合った話もあり、ギャグとほんわかのバランスが良い配分になりました。ちなみに、読みながらもっとのめり込む方法としてパトラちゃんの台詞を脳内でCV:悠木碧で再生すると臨場感が上がります。それにしても、ユキヲ先生の描く美少女はほんま至高やで……
試し読み
[ 2017/12/08 20:39 ] 4コマ | TB(0) | CM(0)

[Spotify] 百合を読む時に最適な曲を集めたプレイリスト作りました。誰でも編集可能です

最近、百合小説を買ったところ、「これは物語に没入できる最高なBGMが欲しいぞ」と思い至ったので作りました。百合漫画・百合小説などを読んでる時にBGMが欲しくなったら使ってください。

内容は、以前Twitterで募集した「#百合漫画を読む時に最適な曲」を中心に、後から自分で加えた曲、知り合い数名が「DEFEAT」というクラブイベントで百合漫画についてトークした時に流したらしい曲などを加えてあります。(何でクラブイベントで百合トークしてるんだろう?)
(→ちなみにその時のセットリストその1その2

百合を読む時に最適な曲集 (Playlist for Yuri Book reading)

https://open.spotify.com/user/wakuseip/playlist/7JOyWbvrfL4okp8NKBWK9K

なお、プレイリストは「コラボ編集機能」をオンにしてあるので、Spotifyアカウントを持つ人なら誰でも曲を追加したり削除したりすることができます。
集合知でなおさら最高なプレイリストになることを期待してるので、「この曲入れたい!」「この曲ワイのセンスに合わねぇ!」って人はどんどん編集してください。荒らしはやめてね。
(バックアップは取ってあるので割と自由にしていいですが)

ちなみに、せっかく買った百合小説ですが、直近で別の本を読まなきゃいけなくなったのでまだ全然読めてません……

[ 2017/11/02 21:36 ] 音楽 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

杜夢(旧名:ですぅ。)

Author:杜夢(旧名:ですぅ。)
別名:惑星P
杜夢は「とむ」と読みます
絵とマンガとアニメと音楽が好き。特に4コマ漫画とプログレ。

もともとDTM作曲家として活動していましたが、病気による聴力の悪化で音楽方面の活動を一旦休止。現在、Bandcamp、Soundcloudなどで少しずつですが活動を再開させています。

数年前からもっぱらTwitterにいてBlogは放置気味。

作ったものは右のリンクから見たり聴いたり買ったりできるはずです。



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